奄美大島 龍郷町 移住生活 日常の一コマ

こんにちは「住もうディ!」スタッフの間弓です。

私の暮らす安木屋場集落は、東シナ海に面し奄美大島では北部に位置し、龍郷町のなかでも「荒波(あらば)地区」と呼ばれている場所です。その名の通り冬は強い北風が吹き、海は日本海のように荒れています。奄美大島の冬の平均気温は約17℃前後と東京と比べとても暖かいのですが、体感温度はそれよりも-5℃くらいに感じ、昨年の冬はコタツを使う日もありました。奄美でも冬は寒さを感じるのです!皆様のイメージする南国の奄美とは少し異なるかも知れません。そんな冬も過ぎ、4月の奄美は日中半袖で過ごせるほど暖かくなり、とても過ごしやすい季節になってきました。

私が奄美大島龍郷町へ移住し1年となりますが、この1年間は新型コロナウィルス感染症の流行により、奄美大島の魅力の一つである伝統行事がほぼ中止となり、楽しみにしていた集落ライフとは違う形となりました。感染症、奄美大島の魅力である豊かな自然と、人の温かさは健在でした!!

昨年4月に移住した際、2週間の外出自粛期間を終えるとすぐに、集落の『壮年団』の方々が港で歓迎会を開いてくれました!奄美の豊かな海で取れた新鮮な魚、貝、タコ、イカだけでなく、山で取れたイノシシのBBQなど贅沢すぎる料理に楽しいお酒。そのおもてなしに感動しっぱなしでした。

先ほどの文章の中にあった、『壮年団』って何のことかわかりますか?私は移住して初めて知りました。

奄美大島の集落では、年齢や性別によって所属する組織があります。

・老人クラブ『65歳以上の男女』

・婦人会『64歳までの婦人』

・壮年団『30歳~64歳の男性』

・青年団 『30代未満の未婚の男女』

が一般的なグループ分けとなりますが、集落によって多少名称も年齢も異なります。各団体によって役割分担をして行事や清掃活動を行い、みんなで協力し合いながら暮らしているのです。

また、龍郷町の各集落では毎月第3日曜日に集落の清掃活動があり、集落住民で住宅近辺の草刈り等を行います。私もこういった活動を通し集落の方々と触れ合い、生活をする事で繋がりができ、コロナ禍であってもだんだんと集落に馴染んでいく事が出来ました。龍郷町へ移住をした際には各種団体に入り、積極的に集落清掃活動に参加する事をおすすめします!

5月のとある日のこと、壮年団のボスより『亀を救出に行くぞ!』と電話が入り向かってみると、ウミガメが産卵に浜に上がったのち、迷い込んで戻れなくなっていた所でした。その亀はとても大きく、大人10人がかりで何とか持ち上げ無事に救出成功!!まさにリアル浦島太郎!大人が余裕で乗れてしまう大きさでした。安木屋場集落の目の前には長く続くビーチがあり、そこはウミガメの産卵ポイントとして有名な場所だったのです。その日の夜、気になってビーチを散歩をしてみるとウミガメが産卵をしている瞬間にも遭遇する事が出来ました!

美しい豊かな海があるからこその日常、そして温かい奄美の人柄を移住して早々に感じた出来事でした。

奄美の方から、『奄美生活はどうね~?なんもないだろ~?』なんて聞かれる事がありますが、とんでもありません!こんな日常は都会ではありえませんよ!?

もちろんいい事ばかりではなく、海が近いと台風被害も大きくなってきます。そんなときの為にも、集落での生活は普段からご近所の皆さんとあいさつを交わし、困ったことがあればお互い協力し合いながら生活しているのです。豊かな自然の残る龍郷町と都会の生活と比べると、当たり前にあるものが無くて、無いものがあります。新型コロナの拡大で移住に興味を持たれている方が増えてきています。何が大切かを改めて考える時かも知れませんね。

奄美大島、龍郷町での生活に興味を持たれた方はぜひ『住もうディ!』までお気軽にご連絡下さい。メールLINEZOOMを使ったオンラインでのご相談も受け付けております♪