ポイント

住まい探しは、移住希望者の人たちが最も苦労することの一つになっています。

市町村によって公営住宅以外に定住促進住宅や空き家バンクを整備していますが、空きがほとんどなく、物件数も限られています。

人気の物件はクチコミで決まっていくので、インターネットで探させる物件は限定的です。

物件を探す前に、都会とは違う不動産事情を知っておきましょう。

すぐに引っ越したい場合は、希望の物件像にこだわらず即入居可の一般流通物件を借りるのが現実的です。

島の不動産事情

築古物件が主体

築浅物件は、転勤者を対象にしている一般流通物件が多く、家賃は高めです。

相対取引の改修済物件は、空いてもすぐに次の入居者が決まる場合が多いです。

次の入居者になれるかどうかは、住みたい集落に積極的にアプローチし家主に入居希望者情報を伝えるボランティアの仲介者(地元住民)を見つけられるかどうかになります。

家探しの前に何度も訪れて顔を覚えてもらう時間が必要だと思ったほうがいいでしょう。

老朽化した空き家を相対取引で借りる場合もあります。

多くは人が住まない状態が続いた古い家で、屋根、外壁、給湯、浄化槽、シロアリ対策などの改修や修繕が必要な場合が多いです。くみ取りのトイレも多いです。

相対取引

老朽化した空き家は多いですが、仲介物件は極めて少ないです。

物件の大半が奄美市名瀬に集中し、名瀬以外の地域では物件は極端に少なくなり、転勤者を対象とした家賃が高めな物件が主体です。

どちらも名瀬の不動産会社で物件照会できます。

一方で、名瀬以外で住まいを探そうと不動産会社を回っても、なかなか物件は見つかりません。

相対取引が主体だからです。戸数が限られる上に借主が移動することが稀なため、探しているタイミングで家が見つかることはほとんどありません。

また、空いていても、地元の人からその情報をもらわないと家主に辿り着けないです。

希望の物件に巡り合うためには、時間がかかるのは覚悟した方がよいでしょう。

島特有の住まい事情

ヒキモン構造

奄美は、束石の上に乗せただけの柱が土台を貫通して梁まで伸びている「ヒキモン構造」が多く見られます。

これは台風対策の一環で、家を守るための先人達の知恵の一つとして知られています。

お家を守る塀

敷地の周りは、台風から家を守るための風に塀が設けられています。

昔の素材は珊瑚石や生垣防風林でしたが、最近は安価なコンクリートブロック塀が多く見られます。

島のおトイレ事情

島は都会のように下水道設備が整っていない為、汲み取り式便所のお家もあります。

また、汲み取り式でない場合は敷地内に埋め込まれた合併浄化槽にて下水処理がなされます。

浄化槽の維持管理については町が行い浄化槽の規模によって毎月の利用料が異なります。

教えて先輩!お家はどうやって見つけましたか?

集落の方にお家をご紹介して頂きました。
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知人経由で空き家を持つ大家さんを見つけました。
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不動産会社に相談して見つけました。
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ずっと見つからず最終的に不動産会社経由で借りました。
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