【連載 Vol.4】龍郷町に移住しました|山腰 眞澄さん(東京都出身、移住支援サイト「ねりやかなや」運営)
プロフィール
山腰 眞澄さん/龍郷集落在住
東京出身。龍郷町龍郷に移住して13年、移住支援サイト『ねりやかなや』の運営者。
現在も、奄美群島全域の移住支援を精力的にに行う。
森 まゆみ/円集落在住
福岡県出身。以前は接客業をメインに働く。スノーボード歴20年。現在、地域おこし協力隊。
主に空き家バンク、移住者支援業務担当。
どうして奄美大島へ?
早速ですがどの様な経緯で奄美大島に移住されたのですか?
東京出身・東京育ちなので、いずれはどこか田舎へ移住してゆっくり暮らしたいと長年考えていました。寒いところより暖かいところの方が人間生きていけそうかなと(笑)。海も好きだし住みやすそうと思い、奄美大島を選びました。
移住支援サイト『ねりやかなや』は奄美に移住を考えている人は必ずと言っていいほど
皆さんチェックする人気サイトですよね。サイトを始めたきっかけは?
私が移住する際に奄美のことを検索しても情報がとっても少なかったことがきっかけです。移住を考える人と奄美大島に住む方たちの橋渡し的なサイトをつくれるかもと思って。当時、私が書き綴っていたブログのフォロワー数が1500人を超えていた事が背中を押してくれたし、地域ともっと繋がりたいという思いもありました。
移住希望者へメッセージ
山腰さんは仕事柄いろいろな移住のパターンを見てきてますよね。数年で帰ってしまう移住者も多いと思うのですが、
これから移住する人へ何かアドバイスはありませんか?
島で生活するということは、集落との繋がりが大事。移住したいからすぐに移住する!というのではなく、ゆっくりと時間をかけて島の日常を見てもらいたいと思います。島にはいろんな人が住んでいて、みんながうまくバランスを取って生活してるじゃない?それを都会の型にはめずに受け入れて、理解して、うまく馴染んで欲しいと思います。それが外から来る人間に求められることだと思っています。
移住してみての感想や、これから移住して起業を考える方にメッセージはありますか?
仕事は引っ越した後になんとかなるだろうという考えは、反省すべき点だったなと思います。十分準備をしてきたつもりでも足りないことがいっぱいでした。お金もそうですし、手に職があっても都会で独立してやれるくらいの力量がないと厳しいなと感じました。また島で需要をつかむためにもニーズを誰に合わせるかしっかり考えないといけないなと思いました。移住は甘いものではありませんでした。もちろん選ばなければ仕事はたくさんあるのですが、やりたいことがあるなら、自分のスキルを上げて移住した方が、充実した日々が送れるかなと思います。
島のイメージ
島の暮らしでイメージと違ったことは何ですか?
台風を含めた自然は、常にそばにあって、人間が取捨選択できるものじゃないということかな。東京で暮らしていたらなかなか実感が持てないです。島の人は自然ともうまくバランスを取り、共存していますよね。
将来思い描く姿はありますか?
集落のおばあちゃん達のようになりたいと思っています。体も気持ちも若く、元気な姿に憧れます。『死ぬまで生きている』という感じでしょうか。私もそうなりたいと思っています。時間があるときは集落のらくらく体操に参加してるんですが、皆さんとっても元気ですよ。
え?らくらく体操に参加してるんですか?
そうそう。体操の会に行ったら、私は若手(笑)。椅子を並べたり、若手が力になれることもあるんです。
最後に島で起業を考える人にメッセージを下さい。
島に無い新しくて魅力的なものを提供し、長く続けることが大切かなと。軌道に乗るまでは、アルバイトをしながら二足のわらじを履いて頑張っている人を見てきました。その覚悟で諦めないことです。
貴重なお話をありがとうございました。