【連載 Vol.10】たつごう移住ガイドセンター 住もうディ!便り

森まゆみ/円集落在住

福岡県出身。趣味はスノーボード・ミシン・DIYなど。

主に空き家バンク、移住者支援業務担当。着任4年目。

竹内

竹内ひとみ/円集落在住

埼玉県出身。趣味はウクレレ・歌など。

主に空き家バンク、移住者支援、関係人口業務担当。着任1年目。

  新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 さて新年最初の住もうディ便りは、12月に開催した空き家相談会のご報告です。

空き家相談会を開催しました!

  12月23日(木祝)に、龍郷町りゅうがく館にて、空き家相談会を開催しました。前半の後援会では、森隊員による町内の空き家問題についての説明後、「NPO法人あまみ空き家ラボ」(以下、「空き家ラボ」)の佐藤理江氏より「町内の空き家の課題と対策」、「NPO法人結の夢来人・絆プロジェクト」(以下、絆プロジェクト」)の有馬法久氏から、「空き家の利活用や生前にできる空き家対策などについてお話をいただきました。

 後半の個別相談会では、ご講演頂いた2氏に加え「法テラス奄美法律事務所」の伊藤藤吉氏(弁護士)、「ネリヤカナヤ事務所」の辻勝則氏(司法書士)、「有限会社明通不動産」の師玉俊朗氏をお招きし、来場者の空き家に関する不安やお悩みに助言を頂きました。

  

 

講演の様子

  ・空き家バンクの活動報告 森隊員

 令和3年に開始した空き家調査結果から、町内の空き家問題の現状について報告しました。現在、町内には約190件の空き家があり、地域によって空き家の数や割合に差があります。課題の解決に向けた取り組みとして、空き家バンクの運営、年1回の空き家調査の実施、所有者への活用意向に関するアンケートの送付、空き家活用を呼びかけるチラシの固定資産税納税通遺書への同封作業、郷友会での活動報告などを紹介しました。

  ・空き家サブリースって何? 「空き家ラボ」佐藤氏

 「空き家ラボ」が取り組むサブリース契約についてご紹介頂きました。

サブリース契約は、「空き家ラボ」が空き家の所有者から家を借り、「空き家ラボ」が大家となって入居者へ貸す、というしくみです。家の修繕、荷物処分、入居者との契約、トラブル対応なども「空き家ラボ」が行うことで、所有者の負担を下げることができます。雨漏りや荷物が多く残っている空き家でも入居希望者が多くいる現状を紹介され、早めの活用を呼びかけていました。

  ・自分の人生を見つめなおす「終活」 「絆プロジェクト」有馬氏

  遺品整理士の有馬氏からは、「終活」の大切さについてご講演頂きました。認知症や相続の対策になる家族信託や、成年後見制度、エンディングノートの作成など、子や孫など次の世代のために今からできる取り組みを紹介して頂きました。また、空き家所有者が抱える不安や罪悪感などに寄り添う活動もご紹介頂き、空き家バンクの運営にも活かしていきたいと感じました。

 

来場者からのご感想

  ・空き家対策をどう進めて行けばよいのか悩んでいたが、解決に向けて進んだような気がする。

  ・終活の大切さを改めて知る機会となった。仏壇の整理の方法が理解できた。

  ・とても丁寧にお話を聞いて下さったので、土地の整理、空き家の活用について希望が見えた。

最後に

  空き家相談会を終えて、関係機関や専門家の方々との連携の重要性を改めて感じました。また、空き家所有者やこれから空き家を相続する方へのアプローチとともに、地域や学校などに訪れ、地域全体の課題としての空き家問題に関心を寄せて頂くための活動を続けていきたいと思いました。

 

近況報告/感想

 初めての相談会開催ということもあり、相談者が来てくれるのか不安でいっぱいでした。しかし、今まで出会ってきた大家さんたちに直接声をかけ、また、新聞やラジオで見て聞いて来たよ!というお声を頂けたことがとても嬉しかったです。発表では、龍郷町の空き家の現状を話し、改めて時間をかけた取り組みが必要だと再確認しました。今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。

竹内

 明けましておめでとうございます!昨年は地域の皆様の応援に支えられ、楽しく活動することができました。年末の空き家相談会も無事に開催することができ、ほっとしています。多くのご参加、ご協力ありがとうございました。今年の目標は、まずはケガや体調を崩さないように身体を大切にすること!そして、昨年4月からの活動で学んだことを活かして、更に色々なことに挑戦してみたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いします!