【連載 Vol.07】たつごう移住ガイドセンター 住もうディ!便り

森まゆみ/円集落在住

福岡県出身。趣味はスノーボード・ミシン・DIYなど。

主に空き家バンク、移住者支援業務担当。着任4年目。

竹内

竹内ひとみ/円集落在住

埼玉県出身。趣味はウクレレ・歌など。

主に空き家バンク、移住者支援、関係人口業務担当。着任1年目。

「龍郷町空き家対策協議会」開催

  先日、龍郷町において第2回空き家対策協議会が開催されました。

 空き家対策協議会とは、「町内で稼ぐ人・企業を増やす」ことを基本理念とし、空き家対策の観点から、今後の人口減少、労働不足といった課題解決に向けて協議する会です。

 今回の協議会では、森隊員から「危険空き家について」の報告、NPO法人あまみ空き家ラボの佐藤理事より「所有者不明土地モデル調査の報告と、法改正について」の発表がありました。

 協議会には宅建協会や司法書士会の代表の方の他、龍郷町で空き家活用や移住促進に取り組む民間団体の方、町内からは各種団体の会長や議員、警察の方、役場の各課課長が出席しました。様々な分野の専門家と、空き家問題解決に繋がる議論をすることができ、大変意義のある会となりました。

 令和3年4月第1回の開催を機に、私たち協力隊は「龍郷町空き家調査」を開始しました。その後、調査の中で倒壊などの危険を感じた物件25件に対し、「危険空き家調査」を行い、今回の協議会にて報告しました。

龍郷町空き家調査結果

  令和3年度188件、令和4年度181件の空き家を確認、調査をしました。

 調査内容は①区長や集落の方へ聞き込み②現地調査③所有者への活用意向調査(図1)を実施。意向調査から、空き家バンク登録に繋がった物件もあり、大きな成果となりました。(参照1)

危険空き家調査結果

  令和5年度に開始した「危険空き家調査」の内容は①区長や集落の方への聞き込み②判定シートを用いて現地調査③所有者への意向調査を実施しました。判定シートでは、建物の基礎や外壁、屋根等の外観の判定、周辺に及ぼす影響、地域の実情に応じた悪影響の程度や危険度の切迫性の要因等を点数付けし、100点以上のものを「危険空き家」と判定しました。

 今回の調査では、25件の危険空き家を確認し、所有者への意向確認を行いましたが、約半数は所有者不明で送付できず、回答は5件のみとなりました。しかしこの意向調査により、2件が空き家バンク登録または活用へ、2件が除却解体の意向があると確認できました。今回の調査を終え、空き家問題解決へ向けて一歩前進したと感じることができました。

今後の取り組み

  年に1回の頻度で空き家調査を行い情報を更新し、意向調査を通じて所有者との繋がりを持ち続けるほか、今年度は、有識者を招いた所有者向け空き家相談会を開催し、空き家に関する悩みを解決し、空き家活用をより身近に感じてもらいたいと考えています。また前年度に引き続き、固定資産税の納付書に空き家活用に関するチラシを同封し、1件でも多くの空き家の活用へ繋げ、問題解決に向けて活動していきたいと思っています。

 移住相談は年々増加傾向であり、空き家不足が浮き彫りとなっています。また、町内の方も住み替えを希望する方がおり、空き家の掘り起こしの必要性を感じています。引き続き私たち地域おこし協力隊の活動を通じて、空き家活用を呼び掛けたいと思います。

 

終わりに

 今年は多くの行事が復活すると思います。5月の地域女性団体連絡協議会バレーボール大会では、荒波地区合同チームとして出場できたことがとても嬉しかったです。また多くの新しい出会いもあり、共に一つの事に打ち込むことが、龍郷町の「結の精神」に繋がるんだと感じました。今後も積極的に様々な行事に参加していきたいと思います。また、業務に関してもより一層、空き家の掘り起こしに力を入れていきたいと思っています。

竹内

 町一般バレーボールの大会で、監督としてベンチ入りしました。練習に約1カ月前から参加し、周りの人から上手くなったねと褒めていただきました。練習をきっかけに集落の方々との交流が増え、とても嬉しく思います。地域女性団体連絡協議会バレーボール大会には残念ながらケガで出場できませんでしたが、来年こそ試合で活躍できるように練習を続けたいです。

 今後も様々な行事に積極的に参加し、その経験を移住相談の対応などでも活かしていきたいです。