【連載 Vol.9】龍郷町に移住しました|佐藤理江さん(香川県出身、NPO法人あまみ空き家ラボ代表)

集落や町の魅力についてインタビューしました。
(左から)佐藤理江さんとインタビュアー間弓祐次郎

プロフィール

移住者

佐藤理江さん/円集落在住

香川県生まれ。NPO法人あまみ空き家ラボ代表。

沖永良部島〜龍郷町円集落〜神奈川県の3地域居住中。

インタビュアー

間弓祐次郎/安木屋場集落在住

茨城県出身。以前は東京にて不動産賃貸仲介業、営業、店舗責任者に従事。現在、地域おこし協力隊2年目。

主に空き家バンク、移住者支援業務担当。

自然と共に生きている

間弓

早速ですがどの様な経緯で移住されたのでしょうか?

佐藤

学生時代に卒業論文のテーマとして、IターンやUターン者がなぜ奄美大島に移住するのかを調査したのがきっかけでした。

間弓

シマの印象はいかがでしたか?

佐藤

初めて来島した時はちょうど豊年祭シーズンで、シマの唄や踊りの文化に感動しました。また普通なら高齢者と呼ばれる人たちが、シマでは壮年団長をしていたり、唄や踊りの中心にいたり、とにかく皆さん活発的で、すごく衝撃を受けました。またその年、大きな台風が直撃したのですが、慌てる様子もなく台風にしっかり備え、夜は皆で集まり楽しく過ごし、自然と共に生きている姿にもとても驚かされました。シマの人々の魅力にはまり、その後、何度も奄美大島を訪れるようになりました。

住まいに困っている人は多い

間弓

現在の活動である空き家問題の解決に取り組まれたきっかけは?

佐藤

奄美群島の移住定住促進事業に関わったことで、住みたくても家が見つからないという現実を目の当たりにしました。でも、空き家は放置されている。そこで仲間とともに奄美群島の空き家問題を解決するためのNPO法人を立ち上げました。最初の取り組みは、沖永良部島の農業の担い手不足の解消でした。アルバイトを呼び込もうにも住むところが無いため、和泊町が持っていた空き家を利活用し、農業アルバイト向けの寮として運営を始めました。

間弓

龍郷町では2017年に行った空き家実態調査で、約240件の空き家があると分かりましたね。

佐藤

10軒に1軒は空き家、驚きました。貸したいけど荷物がいっぱい、修繕費用がかかるなどの理由で放置している方も少なくないようで、NPOではそのままの状態の家を大家さんからお借りし、住みたい人にそのままの状態で貸す「サブリース」を行っています。もし少しでも貸せるかな?と思ったら気軽にご相談頂きたいです。

新たな発想が生まれる場

間弓

たつごうみらい会議の委員としてもご活躍頂いていますね。

佐藤

たつごうみらい会議は多分野の方々が集まるので、新たな発想が生まれます。また、地元高校生も参加しているので、次の世代のために何かしてあげたいという気持ちが湧いてきます。

間弓

最後にこれから移住を希望される方にメッセージをお願いします。

佐藤

家を探す前に、私の住まい兼事務所の「えんハウス」に来てください。家探しのハードルがきっと下がると思いますよ(笑)